入院生活 - アウトドア本レビュー①
あまりにも時間を持て余す入院生活。
ふだんなかなか読めない本を貪るように読んでいます。
あとからどんな本だったか思い出せるよう、自分なりにレビューを綴っていこうと思います。
まず、若者がバックパック的なスタイルで世界中の怪物のような巨大魚を釣り歩く
「怪物狩り」 著者:小塚拓矢
実は私、この著者の若者と、ある場所で釣りについて少し会話をしたことがあります。 もう何年も昔のことだけど、よーく覚えてる。
ただ、残念。 ひいき目に見てもあまり面白い本ではありませんでした。
彼の釣る巨大魚は確かに迫力はあるものの、文章、構成、さまざまな点が稚拙すぎる。
おそらくは釣りをよく知らない読者も意識して・・・とのことだとは思いますが、どうも小学生低学年向けの絵本を読んでいる感じでした。
彼の熱さは伝わってくるけど・・・
残念ながら、自分の中では30点。
続いて読んだのが、
「マタギ 矛盾なき労働と食文化」 著者:田中康弘
もう、結果から言っちゃいます。 100点満点!!
マタギの世間のイメージとリアルなマタギのギャップ、生と死と食、山岳信仰の崇高さ、ハンターとマタギが全くの異質のものであること・・・
この本の舞台は北秋田・阿仁。
私が渓流釣りで愛してやまない土地・比立内、根子、打当のマタギ文化が、誇張なく描かれていて吸い込まれるように読み終えてしまいました。
作中にしょっちゅうでてくる西根さんという方とも私はお話をさせていただいたことがあり、マタギ必携の山刀、ナガサを作ってもらっています。
ちなみに、可愛い可愛いクマのプーさんも、マタギの手にかかるとこのような姿に大変身!!
「ピグレット~、ぼくなんか寒いよ。毛皮が剥がされちゃったみたい」
さ、明日は何の本を読もうかな♪
関連記事